○ 国家試験対策
私は社会福祉士、精神保健福祉士の二つの国家試験を受験し、両方とも1回で合格しました。たまたま合格しただけなのかも知れませんが、その時に取り組んでいた勉強法、国家試験への対策について紹介します。なお、社会福祉士、精神保健福祉士ともに受験資格を取得するために日本社会事業大学の通信教育を受講していました。社会事業大学をお勧めするわけではありませんが、日本の福祉専門大学としては歴史もあり、講師陣も著名な方々がいらっしゃるので、私は社会事業大学への入学を決めました。
ちなみによくこの手のページにありがちな
「これ以上詳しく知りたい方は、こちらの教材をご購入!」
といった半分詐欺みたいなことはしません。あくまでも私自身の体験談をもとに作り上げているページですので、実践したから確実に効果を得られる!なんてことも確約できません。あくまでも参考程度に留めて頂き、気が向いたら実践してみてもらうのも良いかと思っています。なお、このページと同じような内容で私自身が書いたレポートがハッピーキャンパス上に無料で公開しています。会員登録をして頂く手間がありますが、読み進めるのが面倒という方であればハッピーキャンパスからダウンロードして下さい。「福祉士国家試験対策学習方法」と検索するとレポートを見つけることができます。
また、その他福祉に関する様々なレポートも公開(ほぼ販売ですが)していますので、詳しくはレポートコーナーをご覧ください。
- 国家試験までのスケジュールを把握する。
- 社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士の国家試験(筆記)は毎年1月下旬、保育士の国家試験(筆記)は毎年8月上旬に実施されます。願書の出願期間は社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士が8月~9月、保育士が4月~5月です。概ね願書の締め切りから3、4ヶ月で試験当日を迎えることとなります。
→ 試験の詳しい日程は社会福祉振興・試験センター、全国保育士養成協議会へ
- ですので、願書を提出してから本格的に勉強!となると、少々時間的に足りなくなってしまいます。できれば半年程度、少なくとも5ヶ月ぐらいは国家試験に向けた勉強を行った方が良いと思います。
- 模擬試験をひたすら申し込む
- 通信教育学部や養成校に通っていれば、必ず国家試験対策として模擬試験の案内を耳にします。「お金がもったいないから」「どうせ模擬でしょう」「実際の試験とは問題が違うんだし・・・。」と思い、模擬試験を受験しないのは間違いです。
上のバナーにもありますが「LECオンライン本校」をはじめとして数多くの模擬試験が実際の国家試験まで用意されています。ですので、お金と時間がある限り、できる限り多くの模擬試験を受講することをお勧めします。
ちなみに何故?模擬試験を受けるか?ということですが、大きく分けて2つの重要な意味があります。
- 国家試験当日の時間配分に慣れる
社会福祉士、精神保健福祉士は問題数が多く、一つの問題を解くまでの時間配分が重要となります(保育士はそうでもありません)。模擬試験を受けることで本番さながらの雰囲気で受験することができるので、時間配分などを知り、国家試験当日に慌てずに済みます。 - 多種多様な問題を入手
模擬試験は過去問題等とは異なった問題、かつ予想問題を解くことになります。ですので、市販されている問題集等とは違った問題を入手することとなります。国家試験を攻略するカギは、自分の知らない知識、科目、分野をなくすことです。
過去の国家試験問題を解くことも傾向を把握するという意味で重要ですが、過去の問題は過去の問題です。まず、本試験では出題されません。ですので、過去に出題された問題の傾向をふまえた模擬試験の問題を多く入手し、それらをすべて解くことで、自分自身の苦手分野を把握したり、反対に得意分野を開拓したりすることに繋がります。
以上2つの理由から模擬試験はできるだけ多く受験しておくほうが良いことが伝わったでしょうか? - 国家試験当日の時間配分に慣れる
- 問題(過去問、模擬試験問題、問題集等)を解く
- 問題を単純に解いていくだけも確かに役に立ちますが、国家試験と全く同じ問題が問題集から出題されることはめったにありません。
※精神保健福祉士の専門科目で2問ほど模擬試験と同じ問題が出たのはびっくりしましたが、、、
ですので、ただ解くだけでは類似問題、もしくは周辺の知識を問う問題には対応できません。問題を解いて、その答えを導き出す過程に自分の知識、経験値を培うきっかけがあります。例えば、過去問題で以下の問題を解くとします。
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福祉政策の研究者とその言説に関する次の記述のうち、正しいものを一つ選びなさい。
- ローズ(Rose,R.)は、「準市場」という概念を打ち出し、公共的な政策領域にいろいろな市場的競争的要素を取り込み、国民にとって効率的で質の高いサービスが提供されることが望ましいと主張した。
- ジョンソン(Johnson,N.)は、福祉の混合経済という枠組みの中で、ニューパブリックマネジメント(NPM)や分権化、参加について、各国を取り上げながら論じた。
- ルグラン(Le Grand.J.)は、福祉ミックス論の前提となる考え方として、社会における福祉の総量(TWS)は、H(家族福祉)とM(市場福祉)とS(国家福祉)の総量である(TWS=H+M+S)と問題提起した。
- ウィレンスキー(Wilensky,H.)は、オーストラリア福祉国家の歩みを分析し、法定賃金規制制度によって、ナショナルミニマムを保障しようとする「賃金稼得者の福祉国家」という特徴づけを行った。
- エスピンーアンデルセン(Esping-Andersen,G.)は、国内総生産(GDP)に占める社会保障支出の割合が経済成長、高齢化、制度の経過年数という3つの要因に規定されていることを明らかにした。
第23回(平成22年度)社会福祉士国家試験
試験問題「現代社会と福祉 問題23」より抜粋-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
さて、皆様でしたらこの問題をどのように解きますか?知識として既に知っている内容でしたら難なく解ける問題かもしれません。私自身も当初、上記のような過去問題を解く場合、人名や内容を知らなければ“勘”に頼って解き、解答を確認して「合っていた」「間違っていた」を把握し、次に解く際も同じように勘や、それまでに培った知識などを駆使して解いていました。
勿論、1回目より2回目、3回目の方が問題の内容を把握していたり、答えを知っていたりするので、正答を選択する確率も自ずと上がります。しかしながら、この場合の正答率は全く同じ問題に対してのみ有効なものであって、同じような問題でも人名やその内容が異なっていれば、その正答率はあてになりませんし、解答してきた知識なども有効に活用されているとは言えません。

